富山県には魅力的な名所が数多く存在します。
最も有名なのは黒部ダムでしょう。昭和の時代には映画の舞台として一躍脚光を浴び、大迫力の放水シーンを見ようと全国から観光客が押し寄せました。遊覧船で湖上をクルーズすることも可能で、様々な角度からダムの魅力に迫ることができます。また、人の目を楽しませるだけでなく、実用面でも黒部ダムは日本トップクラスです。日本屈指の水力発電ダムとして知られ、高さは日本一を誇ります。
剱岳も映画の舞台として取り上げられました。映画で表現されていたように登山は過酷を極め、登山愛好家の間では日本一険しい山の一つに数えられています。しかし自然の厳しさを人間に突きつける一方で、圧巻のスケールによって人間を惹きつけもします。日本百名山の一つに選ばれる雄大なその姿は、登山愛好家でなくとも圧倒されるでしょう。
雪の大谷も富山県では知られた観光スポットです。富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルートは雪が深くなり過ぎて危険なため、冬の間は閉ざされてしまいます。春先になると除雪作業が行われるのですが、除雪は道路部分に限定されます。両側に除雪された雪はなんと高さ10メートル超もの雪壁となり、壮大な自然のスケールを間近に感じられるとあって、毎年多くの観光客を集めています。元々は地域の利便性向上のために除雪を行っていたのですが、一度試験的に開放したところ好評を博したため、そのまま観光スポット化したとのことです。